債務整理の結果、破産を選択した方がいいケース

多重債務に苦しむ方々にとって、債務整理を行うことは、非常に前向きな行動である。債務整理をしなければ、延々とお金を返し続け、しかもそれはほとんどが利息の支払に充当され、元本がほとんど減らない状態が続いてしまう。そういった場合は、すみやかに弁護士に相談をして、債務整理に着手することが重要である。

債務整理が始まった後、ケースによっては、任意整理(裁判所を介さずに債権者それぞれと分割払いの和解契約を締結するようなケース)よりも、破産という選択肢を考えるほうがいい場合がある。

たとえば、ほとんど財産がない状態で、破産をしても大きな影響を受けない場合、また、うつ病などの病気に罹患したことが原因で多重債務に陥った場合(分割払いの和解をしても、今後継続して返済していくことが難しいケース)などである。このような場合は、思い切って破産という選択肢を考えるほうがいい場合に該当する。

破産という制度は、簡単にいえば、弁護士が裁判所に破産申立をして、仮に財産があれば換価手続をして債権者に配当し、財産がなくなった時点で手続が終了し、破産者に免責決定(債務を消滅させる決定)がなされる、という手続である。しかしながら、ほどんどの個人の破産手続は、換価すべき財産が見当たらないので、破産手続を開始したと同時に手続が廃止され(同時廃止)、その後、数ヶ月を経て、免責決定が出されることで終了、という流れになる。

破産をしてしまえば、それまでの債務は原則として返済する必要がなくなるから、すっきりするといえばすっきりする制度である。破産のデメリットはたしかにあるが、状況によっては、債務整理の結果、破産という選択肢がベターな場合もあるのだ。


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